格安SIM(MVNO)の中には、ご家族でのご利用におすすめのものが幾つかあります。
もしも、ご家族で乗り換えをご検討中なら、格安SIMの中でも家族向けのサービスが充実しているものを選ぶと良いでしょう。
この記事では、格安SIMでおすすめの家族向け(ファミリー)プランを紹介します。
家族での乗り換えを検討されている方は、是非、ご覧ください。
格安SIMの家族向けプランとは?
格安SIMにも家族向けのプランがあります。
大きく、
■ 家族割
の2種類に分けられます。
ファミリーシェアプランは、月額データ容量が20GB、30GBといった大容量データをご家族でシェアするもの。データ専用の端末を加えることもできます。
IIJmio、BIGLOBEモバイル、OCNモバイルONE、イオンモバイルという格安SIMの会社(MVNO)で、このタイプのプランを提供しています。
一方の家族割は、親回線と子回線という考え方を導入し、子回線の月額料金が割引きになるというものです。ただ、データ容量をシェアすることはできません。
本サイトでご紹介している格安SIMの、家族割引に関連するプランのサポート状況は次の通りです。
ファミリー シェアプラン | 家族割 | |
---|---|---|
楽天モバイル | ☓ | ☓ |
UQモバイル | ☓ | X |
ワイモバイル | ☓ | ○ |
mineo | ☓ | ☓ |
OCNモバイルONE | ○ | ☓ |
BIGLOBEモバイル | ○ | ☓ |
IIJmio | ○ | ☓ |
イオンモバイル | ○ | ☓ |
ファミリーシェアプラン
通信の大容量をご家族みんなでシェアしたり、データ専用の端末も含めてシェアすることができます。
このシェアプランのメリットとデメリット、そしておすすめの格安SIMプランをご紹介します。
格安SIMファミリーシェアのメリット
容量をシェアできると、人数分それぞれ個別に契約するよりも月額料金を抑えられます。
そして、あまりスマホで通信しない人が、3GBプランなどを契約すると通信量を余らせてしまう可能性がありますが、容量シェアなら余ってしまう分を他の人が使えるため無駄になりません。
また、支払いがまとまるのも良いですね。それぞれバラバラに契約すると請求もバラバラで、ちょっとごちゃごちゃします。
格安SIMファミリーシェアのデメリット
家族向けのシェアプランを選ぶデメリットは、一人が使いすぎると全員が巻き添えで速度制限にかかってしまうことです。これは大きなデメリットですね。
例えば、10GBを4人で使っていれば、本来一人当たり2.5GB使っていいわけですが、一人が一気に7GB使ってしまったら、他3人は一人当たり1GBしかその月に使えません。
お子様など通信をたくさん行う家族がいるなら、その人だけは別の契約にするなどの対策をとるのも検討した方が良いでしょう。
また、家族で格安SIMに乗り換える場合、追加SIMを活用する場合でも、SIMカードの追加手数料がけっこう高額になることがあります。こちらも注意が必要ですね。
では次からは、格安SIMでおすすめのファミリシェアプランを具体的に解説していきます。
おすすめの格安SIMファミリープランは?
IIJmio、BIGLOBEモバイルのシェアプランがおすすめです。
IIJmioなら、ご家族最大5人でシェアできる!
IIJmioが提供するファミリーシェアプラン(ドコモ、au回線系の両方に対応)を利用すれば、ご家族最大5人までSIMカードをシェアできます。
通信量は、シェア出来るSIMの枚数が多いため、一人当たりの通信量は人数が増えるにつれて少なくなってしまいますが、もし家族間で多くの枚数のSIMをシェアしたい時は、IIJmioを選ぶと良いでしょう。
スマホ以外にもタブレットを組み合わせてもOK。音声通話機能付きSIMとデータ通信専用SIMを組み合わせてもOK。
また、IIJmioには、大容量オプションというのがあります。ファミリーシェアで月々のデータ容量が12GBでは足りないという方には、
■ 20GB追加:3,100円/月(税込3,410円/月)
■ 30GB追加:5,000円/月(税込5,500円/月)
のように、容量を追加できるオプションを利用できます。
さらにIIJmioには、家族間での通話時間が長めに設定されている「かけ放題」もあります。家族間で通話をすることが多く、また友人などとも電話で連絡を取るなら、IIJmioで「かけ放題」を契約すると良いでしょう。
具体的な例として、4人家族の場合を考えてみます。
「お父さん」が契約した32GB/月を、お母さん、息子さん、娘さんでシェア。
全員「音声SIM」を使用するものとします。
下表のような場合の月額料金の合計は、8,860円(税込9,746円)。個別に契約するよりうんと安くなりますよ。
父 | 母 | 息子 | 娘 | |
---|---|---|---|---|
月額 容量 | 5GB | 5GB | 10GB | 12GB |
SIM | 音声 SIM | 音声 SIM | 音声 SIM | 音声 SIM |
月額料金の算出方法 | ||||
月額 料金 | ファミリー 20GB増量 | – | – | – |
音声SIM 追加 | – | 700円/月 (税込770円/月) | 700円/月 (税込770円/月) | 700円/月 (税込770円/月) |
SIM追加料 | 400円/月 (税込440円/月) | |||
小計 | 6,360円/月 (税込6,996円) | 700円/月 (税込770円/月) | 700円/月 (税込770円/月) | 1,100円/月 (税込1,210円/月) |
合計 | 8,860円/月(税込9,746円/月) |
まず、お父さんが32GB/月の契約をするために、
- 12GBのファミリーシェアプラン:3,260円/月(税込3,586円/月)
- 20GBのデータ増量:3,100円/月(税込3,410円/月)
このファミリープランを、母、息子、娘の3人が音声SIMでシェアするので、700円/月 x 3。
また、ファミリーシェアプランの場合、4枚目のSIM以降SIM追加料400円/月が発生。
この家族4人で32GB/月をシェアする月額料金は、8,860円(税込9,746円)
(= 3,260 + 3,100 + 700 x 3 + 400)
となります。
家族間でかけ放題通話プランを追加するには別途料金が発生しますが、ファミリーシェアプランを活用すると、こんなにお安く出来るんですね。
(別途、SIMカード追加料等の初期費用が発生します)。
IIJmioの詳細は、

BIGLOBEモバイルのシェアSIMで家族で共有!
BIGLOBE モバイルには、最大4枚のSIMで通信データ容量を共有できる「シェアSIM」(ドコモ、au回線系の両方に対応)があります。
このシェアSIMは、データ容量をご家族でシェア可能。あるいは、複数の端末(スマホ、ノートPC、ゲーム機等)でシェアしてもOK!
BIGLOBEモバイルの料金プランには、「20ギガプラン」「30ギガプラン」というのもあるので、ご家族でシェアがしやすくなり使いやすくなりました。
また、「BIGLOBEでんわ」という専用のアプリを使用すれば、かけ放題(10分と3分)と通話パック(60分と90分)が定額で利用できます。家族間の電話が低料金で利用できるので大変お得です。
毎月の通信データ量20GBを、家族4人でシェアする場合を考えてみます。
父、母、息子、娘の4人で、全員が音声SIMを使用してデータをシェアするものとします。
このときの月額使用料の合計は、7,900円/月(税込8,690円)です。
父 | 母 | 息子 | 娘 | |
---|---|---|---|---|
月額 容量 | 4GB | 4GB | 5GB | 7GB |
SIM | 音声 SIM | 音声 SIM | 音声 SIM | 音声 SIM |
月額料金の算出方法 | ||||
月額 料金 | 20GBプラン | – | – | – |
音声SIM 追加 | – | 900円 (税込990円) | 900円 (税込990円) | 900円 (税込990円) |
小計 | 5,200円/月 (税込5,720円) | 900円 (税込990円) | 900円 (税込990円) | 900円 (税込990円) |
合計 | 7,900円(税込8,690円) |
上記には、通話かけ放題プランの費用は含まれていません。
また、上記以外に、SIMカード追加手数料や準備料の初期費用が発生します。
BIGLOBEモバイルの詳細は、

格安SIMの家族割
ワイモバイル及びBiglobeモバイル採用されている家族割引の方法です。親回線に対し、子回線の月額料金がある一定額割り引かれます。
この家族割のメリットとデメリット、そしておすすめの格安SIMプランをご紹介します。
格安SIM家族割のメリット
シェアプランと比較して、割引の対象となる回線数が多くなります。
シェアプランの場合、割引の対象となるのは4~5回線なのに対し、こちらの家族割の対象となる回線数は9回線のケースが多いですね。
また、回線を個別に契約している(シェアではない)ので、家族と言えども他の家族の影響を受けない利点があります。
格安SIM家族割のデメリット
データ容量をシェアするという考えではないので、余った容量を他の家族に与える事ができないというデメリットが生じてしまいます。
おすすめの格安SIM家族割は?
ワイモバイルの家族割、Biglobeの家族割がおすすめです。
ワイモバイル(Y!mobile)の家族割とは?
ワイモバイルのスマホ向け料金プランは、とてもシンプルです。
月間の使用データ量ごとに、3つのプラン(「S」「M」「L」)が用意されていて、ご家族で複数の回線を指定料金プランで契約すると、2回線目以降の各基本使用料が毎月1,080円割引になります(最大9回線まで)。
シンプル S | シンプル M | シンプル L | |
---|---|---|---|
月間の データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
通常の 月額料金 | 1,980円 (税込:2,178円) | 2,980円 (税込:3,278円) | 3,780円 (税込:4,158円) |
家族割 【2回線目 以降】割引額 | ▲1,080円 | ||
家族割 適用後 | 900円 (税込:990円) | 1,900円 (税込:2,090円) | 2,700円 (税込:2,970円) |
データ容量 超過時の 通信速度 | 最大 300kbps | 最大 1Mbps | 最大 1Mbps |
対応 通信方式 | 4G/5G | ||
通話 | 別途、22円/30秒の通話料金が発生しますが、
|
ワイモバイル家族割のメリットとしては、
- シンプル「S」という小容量プランにも適用可能で、月額900円(税込990円)と非常に安い料金になっている
- 家族全員がこのワイモバイル回線を利用すれば、料金のメリットが大きくなる
ことがあげられます。
デメリットとしては、
- 家族間でデータ容量のシェアが出来ない
があげられます。
ワイモバイル(Y!mobile)の家族割については、さらに、

で詳しく解説しています。
Biglobeモバイルの家族割とは?
ご家族の方がBiglobeモバイルを2回線目以降ご契約頂くと、毎月200円割引で利用頂くことが出来ます。
例えば、父・母・娘・遠方に住むおばあちゃんの4人構成の家族について考えてみます。
父 | 母 | 娘 | おばあ ちゃん | |
---|---|---|---|---|
月間 データ 容量 | 3GB | 3GB | 6GB | 1GB |
回線 | 1回線目 | 2回線目 | 3回線目 | 4回線目 |
200円 割引 | 非対象 ▲0円 | 対象 ▲200円 | 対象 ▲200円 | 対象 ▲200円 |
月額 料金 | 1,200円 (税込1,320円) | 1,000円 (税込1,100円) | 1,500円 (税込1,650円) | 780円 (税込858円) |
このように、2回線目以降毎月200円の割引が適用されるので、上記の例ですと毎月600円の割引が適用されることになり、大変お得です。
Biglobeモバイル家族割のおすすめポイントは、
- 音声SIM以外にもデータSIMも使える。どちらも毎月200円割引でおトク!
- 家族それぞれのデータ容量が選べる。
- タイプA(au回線)、タイプD(ドコモ回線)が選べる
ところにあります。
Biglobeモバイルの詳細は、

格安SIMの家族向けプランまとめ
お時間のあるときにでも、家計簿をチェックしてみてください。
ご家族全員のスマホ代の合計は、いくらかかっていますか?恐らく、2~3万円は当たり前ではないでしょうか?
それがここでご紹介しているように、格安SIMのファミリー向けのプランを導入すると、余裕で1万円を切るような金額に削減出来ます。
ちょっと、真剣に検討されてみては如何でしょう?
「格安SIMは既に格安なのだから、さらに家族向けの割引きを提供する必要があるのか?」という考え方が当初はあったようですが、最近では「ファミリーシェアプラン」や「家族割」といったサービスが提供され、益々使いやすくなってきています。
格安SIM。益々目が離せません!