「SoftBank Air」や「どんなときもWiFi」等、TVコマーシャルの影響で注目を浴びるようになったモバイルWiFiルーター。
モバイルWiFiルーターを携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の回線に接続。スマホやパソコンは、WiFi経由でこのモバイルWiFiルーターに接続すれば、ネットへのアクセスが可能になります。
最近では、テレワークの導入が一気に進み、自宅からZoomやSkype等を利用してTV会議も頻繁に行われるようになりました。その際にこのモバイルWiFiルーターが大活躍!
また、Youtube動画やhulu等の映画をスマホで視聴する機会も増え、自宅だけでなく外出先から頻繁に視聴する方も増えてきています。ここでもモバイルWiFiルーターが大活躍!
このような背景から、自宅に据え置くホームタイプのものに加え、スマホと同じような形状をした小型・軽量のモバイルWiFiルーターも大人気。
今では、多くの会社からモバイルWiFiルーターや回線サービスが提供されるようになり、どれが良いのか分からなくなってきています。
ここでは、そんなモバイルWiFiルーターの選び方に加え、おすすめのものをご紹介しています。是非、参考にしてみて下さい。
モバイルWiFiルーターの出荷状況
一時期、モバイルWiFiルーターの申し込みが殺到し、在庫がなかったり発送遅延を招いていましたが、今では落ち着いているようです。
各キャリアや販売会社の状況をまとめてみました。
ご注意)下表の申し込み・出荷状況は2020年9月下旬現在のものです。タイミングによっては、状況が変化している可能性もあります。
最新情報は、公式サイトで再度ご確認下さい。
携 帯 キ ャ リ ア 系 | ドコモ | 申し込み可能。 | ||
U | UQWiMAX | 申し込み可能。 現在、「Try WiMAX」の 貸し出し器の在庫あり。 | ||
プロバイダ | GMO とくとくBB | 申し込み可能。 | ||
Biglobe WiMAX2+ | 申し込み可能。 | |||
Broad WiMAX | 申し込み可能。 | |||
カシモ WiMAX | 申し込み可能。 | |||
ソフトバンク | 申し込み可能。 | |||
ワイモバイル | 申し込み可能。 | |||
ク | それがだいじWiFi | 申し込み可能。 | ||
hi-ho Lets’ WiFi | 申し込み可能。 | |||
The WiFi | 申し込み可能。 | |||
Mugen WiFi | 申し込み可能。 | |||
クラウドWiFi | 申し込み可能。 |
モバイルWiFiルーターのおすすめランキング!
おすすめ選考の基準
今では多くの携帯キャリアやプロバイダー(販売代理店)が、モバイルWiFiルーターや回線サービスを提供していますが、おすすめのものをランキングするにあたり、ここでは以下の点を重視しました。
1.お試しが出来ること
モバイルWiFiと言うくらいですから、自宅だけでなく外出先でも使いたいですね。でも、電波状況や通信速度は、実際に体験してみないと分からないもの。特に外出先は要注意です。
だから、「お試し」が欠かせません。実際に使ってみて満足できれば、安心して使えます。
2.契約の縛りがないか契約期間が短いもの
モバイルWiFiルーターや回線サービスは、日々進化しています。1年後には、さらに高速で安いモバイルWiFiがリリースされていることでしょう。
また、5Gという新しい高速の携帯サービスが開始されましたし、楽天モバイルの「UN-LIMIT」も目が離せません。現在はまだサービスエリアが限られていますが、1、2年後にはサービスエリアも大きく拡張されていることでしょう。
このような状況の中、より優れた機器やサービスに移行したいと考えるのは当たり前!その時に足かせになるのが「契約期間の縛り」であり「解約料」です。
ここでは、出来るだけ契約の縛りがないもの、契約期間の短いもの、解約金が安いものを重視しました。
【ご注意】
昨今の国内情勢の影響により一気にテレワークが浸透し、モバイルルーターの供給可能な量をはるかに超える申込みが殺到。その結果、今でも、多くの販売会社からの出荷が停止もしくは遅延しています。(2020年9月現在、この状況は落ち着いてきています)
特に、クラウドSIM方式のモバイルWiFiルーター(よく「無制限ルーター」と言われているもの)で、この事態が深刻のようです。
さらに、容量無制限と謳ってしまったことも、2020年3月の通信障害を招いてしまった要因の一つで、今後は容量制限が設けられる可能性が大きいです。
以上の理由により、今後、モバイルルーターには、「WiMAX」かソフトバンク・ワイモバイルから販売されている「SoftBank Air」「Pocket WiFi」、あるいは「クラウドSIMモバイルWiFiルーター」でもデータ容量制限のあるものの申し込みをおすすめします。
モバイルWiFiおすすめランキング
おすすめルーター:Speed Wi-Fi NEXT W06 | |
メーカー | HUAWEI |
送受信速度 | au 4G LTE: WiMAX2+: |
WiFi | 2.4GHz:b/g/n、 5GHz:a/n/ac |
端末同時 接続台数 | 16台 |
販売価格(税抜) | 0円 |
回線サービス:UQWiMAX | |
データ容量 | WiMAX2+:上限なし 4G LTE:7GB |
3日10GBの 速度制限 | あり |
ギガ放題の 月額料金 (税抜) | 端末発送月:日割り |
契約期間と 解約金(税抜) | 3年自動更新 1~12ヶ月:19,000円 |
メリット・デメリット: | |
メリット |
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デメリット |
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実際に使ってみた口コミは、こちら。
おすすめルーター:PocketWi-Fi 601HW | |
メーカー | HUAWEI |
送受信速度 | 4G LTE: 4G LTE: |
3日10GBの 速度制限 | 1Mbpsに制限 |
WiFi | IEEE 802.11 b/g/n/a/ac |
端末同時 接続台数 | WiFi:14台 |
販売価格(税抜) | 0円(レンタル) |
回線サービス:SoftBank 4G LTE | |
データ容量 と月額料金 (税抜) | 【縛りなし】タイプ 【縛っちゃう】タイプ |
契約期間と 解約金(税抜) | 【縛りなし】タイプ 【縛っちゃう】タイプ |
メリット・デメリット: | |
メリット |
|
デメリット |
|
実際に使ってみた口コミは、こちら。
おすすめルーター:Speed Wi-Fi HOME L02 | |
メーカー | HUAWEI |
送受信速度 | WiMAX 2+、 WAN側: |
WiFi | 5GHz帯: 2.4GHz帯: |
端末同時 接続台数 | 最大約40台 (2.4GHz:20台、 5GHz:20台) |
販売価格(税抜) | 15,000円 |
回線サービス:UQWiMAX | |
データ容量 | WiMAX2+:上限なし 4G LTE:7GB |
3日10GBの 速度制限 | あり |
月額料金 (税抜) | 2年契約ありの場合: 期間条件なしの場合: |
契約期間と 解約金(税抜) | 2年契約あり:最大1,000円、 期間条件なし:0円 |
メリット・デメリット: | |
メリット |
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デメリット |
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おすすめルーター:Pocket WiFi 803ZT | |
メーカー | ZTE |
送受信速度 | FDD-LTE / 下り最大 |
WiFi | 2.4GHz:b/g/n、 5GHz:a/n/ac |
端末同時 接続台数 | 16台 |
端末代金(税込) | 28,800円 (新規契約の場合割引あり) |
回線サービス:ワイモバイル | |
データ容量 | 無制限と7GBのサービスあり |
3日10GBの 速度制限 | 1Mbpsに制限 |
月額料金 (税抜) | 無制限の場合:4,380円 (下記7GBにアドバンスオプション :684円を追加します) 7GBの場合:3,696円 |
契約期間と 解約金(税抜) | 契約期間:なし 解約金:なし |
メリット・デメリット: | |
メリット |
|
デメリット |
|
おすすめルーター:Speed Wi-Fi HOME02 | |
メーカー | NECプラットフォームズ |
送受信速度 | WiMAX 2+エリア /au 4G LTE(800MHz)エリア 速度(下り最大): 440Mbps |
WiFi | 無線LAN 2.4GHz:11b/g/n 無線LAN 5GHz:11a/n/ac 2.4G/5G同時利用:可 |
端末代金 | 19,200円 |
回線サービス:UQWiMAX | |
データ容量 | 無制限 |
3日10Gの 速度制限 | あり |
月額料金 (税抜) | サービス開始月:0円 1ヶ月目以降:3,980円/月 |
契約期間と 解約金(税抜) | 1年(自動更新無し) 1,000円以下 |
メリット・デメリット: | |
メリット |
|
デメリット |
|
モバイルWiFiって何?
「モバイルWiFi」と同様によく聞く言葉に、
があります。
まず最初に、言葉の意味や違いを整理しておきましょう。
モバイルWiFiルーターとは?
モバイルWiFiルーターとは、携帯キャリア(ドコモ、au、SoftBank、ワイモバイル)が提供している回線(4G、LTEなど)や、au及びUQコミュニケーションズのWiMAXを経由して、ネットへのアクセスを可能にする小型の接続機器(ルーター)です。
最近では、3大携帯キャリアの中から最適なキャリアを選んで、最適なアクセス環境を提供してくれるクラウドSIM方式を採用したルーターも脚光を浴びています。
スマホをはじめタブレット、パソコン等は、主にWiFi(無線LAN)を経由してこのモバイルWiFiルーターに接続します。
電源を入れれば直ぐに使えるという簡易さと、直ぐに繋がる即効性という至便さでとても評判がよく、今話題となっています。TVのコマーシャルでもよく見かける「SoftBank Air」も、このモバイルWiFiルーターです。
モバイルWiFiルーターを形態や形状から分類すると、
の2種類があります。
ご注意)携帯タイプのものをモバイルルーター、ホームタイプ(据え置き型)をホームルーターと呼んでいるところもありますが、ここでは両方をモバイルWiFiルーターと呼んでいます。
モバイルWiFiルーターのメリットは?
そもそも、このモバイルWiFiルーターは、なぜこんなに人気なのでしょうか?
理由は,
1.携帯キャリアより回線利用料が非常に安い。月額料金が2/3から1/2になることも!
詳細は、

をご覧ください。
2.設置・設定が簡単。光回線を引き込むには工事等で数ヶ月かかる場合もあるが、モバイルWiFiルーターは工事不要、その日に使えるようになる。
3.小型・軽量のものもあり、持ち運び可能。外出先でもモバイルアクセスが可能
WiMAXとは?
WiMAXは、もともと職場や家庭にあるパソコンやタブレット、あるいはスマホ等の機器を、高速でネットに接続するための無線通信技術の一つとして生まれたものです。有線ではなく無線なので工事不要、設置がとても簡単で楽というメリットがあります。
そして今では、auやUQコミュニケーションズが提供するモバイルWiFiのサービス名(UQWiMAXなど)にも、この名称が頻繁に使用されるようになりました。
ソフトバンクやワイモバイルのモバイルWiFiを「ポケットWiFi」と呼んでいるように、auやUQコミュニケーションズのモバイルWiFiを「WiMAX」と呼ぶイメージですね。
ちなみに技術的な観点でみると、WiMAXの利用が開始されたのは2009年。その後、WiMAX2、WiMAX2+へと高速化が図られています。
今ではその通信速度は、下りで最大440Mbpsと超高速!非常に快適な通信が可能になっています。
WiMAXのもっと詳しい情報は、



をご覧ください!
Pocket(ポケット)WiFiとは?
「Pocket WiFi」は、実は、ソフトバンクの登録商標です。モバイルWiFiルーターの中でソフトバンクが提供している機器が、このポケットWiFiルーターということになります。
ソフトバンクのサブキャリアであるワイモバイルが、「Pocket WiFi」という商標で商品を提供しています。
回線には、ソフトバンクやワイモバイルの携帯網を使用。電波が受信できるエリアであれば、比較的高速なモバイルアクセスが可能になります。
Pocket WiFi のもっと詳しい情報は、

をご覧ください。
クラウドSIMとは?
クラウドSIMとは、どんなときもWiFiやTHE WiFi、クラウドWiFiなどの新興系の販売会社が取り扱っているモバイルルーターに採用されている仮想化SIMの技術です。
通信事業者(ドコモ、au、ソフトバンク)のSIMカードに納められている回線情報や通信に必要な固有番号等を、専用のクラウドサーバー上に仮想化されたSIMカードとして格納しておきます。
このクラウドSIMに対応したルーターやスマートフォンは、電源がONになると、現在地に最適な「仮想SIMカード」を上記のクラウドSIMサーバからダウンロードします。
その後は、この仮想SIMカードの情報に基づいて通信を行います。
メリットとしては、
- 月間のデータ通信容量が無制限に近いにもかかわらず、月額料金は3,000円代からととてもお得なモバイルルーターです。
- 出張や旅行などの海外からでも、現地で契約した通信サービスとほぼ同等の料金で通信サービスを受けることが出来る。
- 日本の場合は、ドコモ、au、ソフトバンクの中から最適なキャリアを選び、最適な通信サービスを受けることが出来る。
が挙げられます。
無制限ルーターとは?
実は、ここでご紹介するクラウドSIM方式のWiFiルーターは、以前の「無制限ルーター」と呼ばれていたものです。
一時期、データ容量が無制限で使えることをアピールしすぎて、「無制限ルーター」という名称が良く使われいました。ただ今では、殆どのプロバイダーがデータ容量に制限を設けていますので、もはや「無制限ルーター」ではありません。
クラウドSIMのもっと詳しい情報は、

をご覧ください。
モバイルWiFiルーターの選び方
ではここから、機種が多くサービスも多岐に渡るモバイルWiFiルーターの選び方についてご紹介していきます。
- 回線はどこの携帯キャリアにするか?
- ルーターは「ホームタイプ」それとも「モバイルタイプ」?
- 価格は?
- ここは気をつけよう!
の順でみていきましょう。
回線はどこの携帯キャリアにするか?
モバイルWiFiルーターを選ぶにあたって、まず重要なことは、どこの携帯キャリアの回線を利用するか?です。
モバイルWiFiで使用できる回線は、
- NTTドコモ 4G LTE
- au 4G LTE
- ソフトバンク 4G LTE
- SoftBank Air 使用時のAXGP
- UQのWiMAX2+
- ワイモバイル
がありますが、これらの電波の受信状況を一般の人が比較するのは殆ど不可能です。
また、電波の入り具合が良いからといって通信速度が速いとは言い切れません。
一つの基地局に多くのアクセスが集中してしまえば、通信速度は一気に落ちてしまいます。場所、時間、接続先のサーバー等によって通信速度は毎回変わるので、携帯キャリア選びは結構難しいと言えるでしょう。
そこで活用したいのが、正式契約前の「お試し」。お試し期間に自宅や外出先の通信速度を体感できます。UQWiMAXの「TryWiMAX」やGMOとくとくBBの「20日間お試し」で試してみましょう。
SoftBank Air も、そのプロバイダーであるモバレコAirであれば、最大2ヶ月間の「お試し」ができます。
あるいは、現在お使いのスマホで通信速度に特に違和感がなければ、モバイルWiFiルーターも同じ携帯キャリア系のものを選ぶ、というのが現実解と言えるでしょう。
(但し、WiMAX2+及びSoftBank AirやワイモバイルのPocket WiFi が使用する回線は、スマホでは利用されていませんのでご注意ください)
少なくとも、導入前に、利用されるエリアの電波状況は確認しておく必要があります。
■ au エリア
クラウドSIMはトリプルキャリア対応!
その点、新興系の販売会社が扱うクラウドSIMのモバイルWiFiルーターは、3大携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)というトリプルキャリアに対応しており、3社の中から一番最適なキャリアを選んでくれます。
また、自宅だけでなく外出先でも使用するなら、この最適なキャリアを選択してくれる機能(最適化)は、とても便利です。
上述のように通信速度は、場所、時間、接続先等によって大きく影響を受けるので、現在地で最適な携帯キャリアを選んでくれるクラウドSIMは、とても有り難いです。
「ホームタイプ」それとも「モバイルタイプ」か?
モバイルWiFiルーターには、ホームタイプとモバイルタイプがあります。
ホームタイプ
自宅でのご利用を想定した据え置き型(AC電源使用)で、ホームルーターと呼んでいるところもあります。
- 光回線の工事が出来ない
- 光回線を引くのが面倒
- 自宅でのネットアクセスはパソコンやタブレットが主
- 家族みんなで使いたい
という方におすすめです。
ソフトバンクの「SoftBank Air」がこのホームタイプです。
参考記事:



モバイルタイプ
小型・軽量、スマホのような形態(バッテリー搭載)をしているので、持ち運びにとても便利です。
ご自宅だけでなく外出先でも動画等を観たい、アウトドア先の休憩中に動画や映画を視聴したいという方には、このモバイルタイプがおすすめです。
価格は?
価格を重視される方には、新興系販売会社が販売しているクラウドSIM対応モバイルWiFiルーターをおすすめします。
特徴としては、
- 端末代金0円が多く、月額料金も携帯キャリア系のものより安い。
- 小型・軽量で持ち運びに便利。もちろんご自宅でも使えます。
- ドコモ・au・SoftBankのトリプルキャリアに対応しているものが多い。
- 海外でも使えるものがある
があげられます。
また、WiMAXの場合も、プロバイダー経由で購入されると、端末代金0円となるところが多いです。
ここは気をつけよう!
契約期間と縛り
モバイルWiFiの契約で注意していただきたいのが、「契約の縛り」と「解約の際の違約料」です。
スマホの場合、契約違約金が2019年10月以降1,000円以下になりましたが、このモバイルWiFiルーターには、まだ適用されていないところが多いです。
契約の縛りがなく、解約の際の解約料が発生しないところは、
- UQWiMAX:「期間条件なし」、解約料0円が選べる
- ワイモバイル:契約の縛りなし、解約料0円。
- WiMAXやPocket WiFi のプロバイダーである縛りなしWiFi:契約期間に縛りのない「縛りなし」タイプがある。
- クラウドSIMのプロバイダーであるクラウドWiFi:契約の縛りなし、違約金0円。
ですが、WiMAXやクラウドSIM対応のモバイルルーターを扱うプロバイダーには、「2年や3年縛り、契約自動更新」が多く、しかも「解約の際の解約料が高価」なところが多いので、契約される場合はご注意下さい。
ドコモとau、UQWiMAXの場合は、「契約期間のあり・なし」が選択出来るようになっています。「契約期間あり」だと、その分月額料金が安くなっています。
スペックに記載の通信速度に惑わされるな!
製品とサービスの差別化を図るために、モバイルWiFiルーターのメーカーや携帯キャリアは、通信速度や通信速度を向上させるための新しい技術を前面に大きく謳っています。
今では、1Gbps(=1,000Mbps)を超える通信速度を達成する機種も出てきました。
でも、このような送受信の速度は、あくまでも最大値であり技術上のスペック値です(必ず、細かい字で注意書きがあります)。実際、表示されている最大速度が期待できるケースは殆どありません。
ただ、高速になる傾向にはあるようなので、
- PCやタブレットをつないで、通信速度や応答速度に敏感なアプリの利用をお考えの方。
- 多くの台数の端末を同時に接続してネットにアクセスしたいとお考えの方(ビジネスユーザーなど)
このような利用をお考えの方にはおすすめですね。
単に、「一人で動画や映画を楽しみたい!」というような方には、上記のような高速性や高度な通信技術はそれ程必要ないでしょう(もちろん、速いに越したことはありませんが…)。動画や映画は、10Mbps程度あれば十分楽しめます。
「hulu」のサイトには、次のように記載されています。
パソコン:下り速度 6Mbps 以上を推奨
スマートフォン/タブレット:下り速度 3Mbps 以上を推奨
テレビ/ブルーレイプレーヤ/ゲーム機/メディアプレーヤー:下り速度 6Mbps 以上を推奨
データ容量と速度制限
モバイルWiFi回線サービスの月間データ容量には、「無制限」と「7GB」のプランがあります。
動画や映画を思う存分楽しみたい方は、データ容量が「無制限」のプランがおすすめですが、au・UQWiMAXやSoftBank Airの場合に気をつけたいのが、「直近3日で10GB」を超えた場合の速度制限。UQWiMAXの場合は概ね1Mbpsに制限されますが、SoftBank Air の場合は「速度が低下する場合があります」。
加えて、「WiMAX2+」と「au 4G LTE」を並行して使用する「ハイスピードプラスエリアモード」では、ひとたびエリアモードを使用するとデータ容量が月間7GBに制限されてしまうので要注意です。
クラウドSIM対応のモバイルWiFiルーターには、このような速度制限はありません。
可能なら1ヶ月程度お試しを!
- どこの携帯キャリアが良いかよくわからない
- 実際、どれくらいの通信速度がでるの?
しかも、契約の縛りや違約金が発生する場合もあるので、モバイルWiFi選びは慎重にならざるお得ません。
このような疑問や不安に対しては、1ヶ月ほど「試してみる」ことです。
そこで、「お試し」ができるところはないか調べてみました。
UQWiMAXの場合、「Try WiMAX」という15日間無料でお試しができるプログラムが用意されています。自宅や外出先で電波がつながるか、通信速度はどうか、実際にスマホやパソコンをつないでみて使用感(動画が問題なく再生できるなど)はどうかなどが事前に確認できます。
UQWiMAXのプロバイダーであるGMOとくとくBBでは、「20日間のお試し」(但し、条件あり)が用意されています。
SoftBank AirのプロバイダーであるモバレコAirでは、最大2ヶ月のお試しができるサービスを提供中です。
また、クラウドSIMの一つにMugen WiFiなどがありますが、ここでも1ヶ月のお試しができます。
モバイルWiFiを徹底比較
ここからは、
- NTTドコモ
- au・UQWiMAX
- SoftBank・ワイモバイル
- クラウドSIM対応モバイルWiFi
を比較しています。
モバイルルーターを比較
まず、モバイルWiFiルーターの比較です。
各回線サービスの中で代表的なモバイルルーターを取り上げて比較してみました。
NTT ドコモ | au、UQWiMAX | ソフトバンク | クラウド SIM | |||
---|---|---|---|---|---|---|
ホーム タイプ | モバイル タイプ | ホーム タイプ | モバイル タイプ | |||
写真 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
機種 | HW-01L | HOME L02 | W06 | Air 4 | 803ZT | U2s |
メーカー | HUAWEI | HUAWEI | HUAWEI | – | ZTE | uCloudlink |
対応 ネットワーク | NTT ドコモ 4G LTE | WiMAX 2+ au 4G LTE | WiMAX 2+ au 4G LTE | ソフトバンク 4G 4G LTE | ソフトバンク 3G/4G、 4G LTE | ドコモ au ソフトバンク |
特徴 | ついに ギガ超え! | 下り最大 1.0Gbps | 下り最大 1.2Gbps 対応 | すぐ 使える | 高速通信と 大容量 バッテリー | トリプル キャリア 対応 |
通信速度 | 下り: 1.288Gbps 上り: 131Mbps | 下り: 1.0Gbps 上り: 75Mbps | 下り: 1.2Gbps 上り: 75Mbps | 下り: 962Mbps | 下り: 988Mbps 上り:37.5Mbps | 下り: 150Mbps 上り: 50Mbps |
端末数 | 17台 | 40台 | 16台 | 64台 | 16台 | 5台 |
通常価格 (税抜) | 23,760円 | 15,000円 | 15,000円 | 54,000円 | 26,182円 | 0円 |
モバイルルーターの仕様で重要なのは通信速度ですが、既に多くのモバイルルーターが最大値として1Gbps近くの性能をもっています。
しかし、これはあくまでもスペック上の話で、実際のモバイルアクセス環境ではここまでの数値は期待できません。
従って、モバイルルーター間での差は殆ど無いと思って差し支えありません。
モバイルWiFiの回線サービスを比較!
携帯キャリアの回線サービスを
- データ容量が無制限に近いサービス
- データ容量が7GBサービス
に分け、比較してみました(NTTドコモは月額料金が高いので除外しました)。
クラウドSIMのサービスも同時に比較しています。
データ容量が無制限に近いサービス
ご注意)下表は← スワイプ → できます。
(ここでは、人気のある下表の4つのサービスについて比較しました。NTTドコモについては省略)
au、 UQWiMAX | ソフトバンク | ワイモバイル | クラウド SIM | |
---|---|---|---|---|
データ容量 | WiMAX2+: 無制限 4G LTE: 7GB | 無制限 | 無制限 | 無制限 100GB/月 7GB/日 など |
容量が 超過すると… | 128kbps に制限 | – | – | 128kbps、 384kbps に制限 |
3日で10GB という制限 | 1Mbpsに 制限 | 速度が低下 する場合 あり | 1Mbpsに 制限 | なし |
対象 ルーター | 【ホーム】 【モバイル】 | 【ホーム】 SoftBank Air | 【モバイル】 803ZT 801HW 603HW | U2s |
月額料金 | 【ギガ放題】 2年自動更新なし 2年自動更新なし あるいは | 12ヶ月間: | 4,380円 (アドバンス | MugenWiFi |
スマホ+ ルーターの 月額料金 (税抜) | スマホプラン | スマホ代が 月額1,000円 割引 | – | – |
契約期間 | 2年契約自動 期間条件なし | 2年契約の 自動更新 | なし | 2年の自動更新 が多い。 クラウドWiFi |
違約金 | 契約期間中の 解約は、 1,000円 | 契約期間中 の解約は、 9,500円 | なし | 9,500円、 18,000円、 不要など 様々 |
公式 サイト | こちら | こちら | こちら | クラウドSIM のページへ! |
au、 UQWiMAX | ソフトバンク | ワイモバイル | クラウド SIM |
データ容量が7GBのサービス
キャリア | ドコモ | ワイモバイル |
---|---|---|
データ容量 | ギガライト: | Pocket WiFi プラン2 (ベーシック) 7GB |
容量が超過 すると | 128kbps | 128kbps |
3日で10GB という制限 | なし | 1Mbpsに制限 される |
対象ルーター | 【モバイル】 SH-05L、 HW-01L | 【モバイル】 803ZT 801HW 603HW |
月額料金 | 2年契約あり: 5,980円 2年契約なし: 6,150円 | ずーっと、 3,696円 |
スマホ+ルーター の月額料金 (税抜) | データプラス: 2年契約あり: | – |
契約期間 | 2年契約あり/なし がある | なし |
違約金 | 2年契約の場合: 1,000円 2年契約なしの場合: 0円 | なし |
公式サイト | こちら | こちら |
メリット・デメリットは?
各回線サービスのメリット・デメリットについて、概要をまとめ比較しててみました。
メリット | デメリット | ||
---|---|---|---|
NTTドコモ |
|
| |
au |
|
| |
UQ | UQ WiMAX |
|
|
プロ バイダー |
|
| |
ソフトバンク (SoftBank Air) |
|
| |
ワイモバイル |
|
| |
クラウドSIM |
|
|
さらに詳しく比較してみた!
ここでは、上記のキャリアに、
- GMOとくとくBB(WiMAXのおすすめのプロバイダー)
- 縛りなしWiFi(ワイモバイルPocket WiFi のおすすめのプロバイダー)
- それがだいじWiFi(クラウドSIM対応モバイルルーターのおすすめのプロバイダー)
を加え、さらに詳しく比較していきます。
月額料金を比較
キャリア及び プロバイダー | 月額料金(料金は税抜) | |
---|---|---|
Wi MAX | UQWiMAX | 2年自動更新あり・なしの場合: 期間条件なしの場合: |
GMOとくとくBB | 【高額キャッシュバック】プラン 【低額月額】プラン | |
ソフトバンク(SoftBank Air) | 12ヶ月間:3,800円 それ以降:4,880円 | |
Po cket WiFi | ワイモバイル | 4,380円 |
縛りなしWiFi | 【縛りなし】タイプ 【縛っちゃう】タイプ | |
クラ ウド SIM | Mugen WiFi | ずーっと3,050円 |
月額料金の安さついては、
- UQWiMAXのプロバイダーである「GMOとくとくBB」、
- Pocket WiFi のプロバイダーである「縛りなしWiFi」
が目を引きます!
2年間のトータル費用を比較
2年間継続して使い続けたとして、その間に発生した料金の総額を算出してみました。
キャリア及び プロバイダー | 2年間のトータル費用 (事務登録費含む。料金は税抜) | |
---|---|---|
Wi MAX | UQWiMAX | 【2年自動更新あり】 【2年自動更新なし】 【期間条件なし】 |
GMOとくとくBB | 【高額キャッシュバック】プラン 【低額月額】プラン | |
ソフトバンク(SoftBank Air) | 107,160円 | |
Po cket WiFi | ワイモバイル | 108,120円 |
縛りなしWiFi | 【縛りなし・20GB/月】プラン 【縛っちゃう・20GB/月】プラン | |
クラ ウド SIM | MugenWiFi | 78,600円 |
2年間のトータル料金の安さについても、
- UQWiMAXのプロバイダーである「GMOとくとくBB」、
- Pocket WiFi のプロバイダーである「縛りなしWiFi」
が目を引きます!
月間のデータ容量を比較
キャリア及び プロバイダー | 説明(料金は税抜) | |
---|---|---|
Wi MAX | UQWiMAX | ギガ放題(無制限) |
GMOとくとくBB | ギガ放題(無制限)と 7GB/月のプランあり | |
ソフトバンク(SoftBank Air) | 無制限 | |
Po cket WiFi | ワイモバイル | 7GB/月と無制限 |
縛りなしWiFi | 【縛りなし】【縛っちゃう】 | |
クラ ウド SIM | MugenWiFi それがだいじWiFi | 100GB/月 |
MugenWiFi、それがだいじWiFiについては、100GB/月
GMOとくとくBBのWiMAX:7GB/月と無制限
ワイモバイルのPocket WiFi:7GB/月と無制限
それ以外の販売会社では、無制限となっています。
通信制限について比較
3日間で10GBを超える大容量の通信量が発生した場合には、それがだいじWiFiのクラウドSIMモバイルルーターを除いて、最大1Mbpsの通信制限が発生します。
キャリア及び プロバイダー | 説明(料金は税抜) | |
---|---|---|
Wi MAX | UQWiMAX | 3日で10GBの制限有り (1Mbpsに制限される) |
GMOとくとくBB | 3日で10GBの制限有り 7GB/月のときは、容量 | |
ソフトバンク(SoftBank Air) | 3日で10GBの制限有り (速度が低下する場合あり) | |
Po cket WiFi | ワイモバイル | 3日で10GBの制限有り 7GB/月のときは、容量 |
縛りなしWiFi | 20GB/月、50GB/月プラン WiMAXプランでは、 | |
クラ ウド SIM | MugenWiFi それがだいじWiFi | なし |
契約の縛りと解約料で比較
モバイルWiFiルーターを申し込み・契約する際にしっかりと検討しておきたいのが、この「契約の縛り」と「解約料」です。
- WiMAXを販売している「GMOとくとくBB」は、3年縛り
- ソフトバンクは、2年縛り
- それがだいじWiFiは、2年縛り
が設けられています。
キャリア及び プロバイダー | 説明(料金は税抜) | |
---|---|---|
Wi MAX | UQWiMAX | ・2年自動更新あり が選べる。 解約料は、1,000円以下。 |
GMOとくとくBB | 3年ごとの自動更新。 解約料は、 | |
ソフトバンク(SoftBank Air) | 2年の自動更新。 解約料は、9,500円。 | |
Po cket WiFi | ワイモバイル | いつでも解約可。 |
縛りなしWiFi | 【縛りなし】タイプ 【縛っちゃう】タイプ | |
クラ ウド SIM | それがだいじWiFi | 2年の自動更新。 |
お試しは可能か?
モバイルWiFiを契約する際には、事前に「お試し」をして電波の受信状況や通信速度をチェックしておきたいですね。
WiMAXについては、UQコミュニケーションズで「Try WiMAX」というお試しができるようになっています。
キャリア及び プロバイダー | 説明(料金は税抜) | |
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Wi MAX | UQWiMAX | 可能。 15日間お試しができる 「Try WiMAX」があり。 |
GMOとくとくBB | 可能。 8日間、20日間の「お試し」 あり。 | |
ソフトバンク(SoftBank Air) | モバレコAirで最大2ヶ月。 | |
Po cket WiFi | ワイモバイル | 不可。 |
縛りなしWiFi | 不可。 | |
クラ ウド SIM | それがだいじWiFi | 不可。 |
おすすめのモバイルWiFiルーターは?
以上、プロバイダーを含めて
- au・UQコニュニケーションズのUQWiMAX
- ソフトバンク・ワイモバイルのPocket WiFi
- トリプルキャリア対応のクラウドSIM
と、それぞれの販売会社を比較してきましたが、おすすめは、次のとおりです!
モバイルWiFiおすすめランキング
おすすめルーター:Speed Wi-Fi NEXT W06 | |
メーカー | HUAWEI |
送受信速度 | au 4G LTE: WiMAX2+: |
WiFi | 2.4GHz:b/g/n、 5GHz:a/n/ac |
端末同時 接続台数 | 16台 |
販売価格(税抜) | 0円 |
回線サービス:UQWiMAX | |
データ容量 | WiMAX2+:上限なし 4G LTE:7GB |
3日10GBの 速度制限 | あり |
ギガ放題の 月額料金 (税抜) | 端末発送月:日割り |
契約期間と 解約金(税抜) | 3年自動更新 1~12ヶ月:19,000円 |
メリット・デメリット: | |
メリット |
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デメリット |
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おすすめルーター:PocketWi-Fi 601HW | |
メーカー | HUAWEI |
送受信速度 | 4G LTE: 4G LTE: |
3日10GBの 速度制限 | 1Mbpsに制限 |
WiFi | IEEE 802.11 b/g/n/a/ac |
端末同時 接続台数 | WiFi:14台 |
販売価格(税抜) | 0円 |
回線サービス:PocketWiFi | |
データ容量 と月額料金 (税抜) | 【縛りなし】タイプ 【縛っちゃう】タイプ |
契約期間と 解約金(税抜) | 【縛りなし】タイプ 【縛っちゃう】タイプ |
メリット・デメリット: | |
メリット |
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デメリット |
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モバイルルーター実際にレビューしてみた!
このサイトでは、モバイルルーターを実際に契約したり販売会社から借用して、実際に使ってレビューしています。
WiMAXのW06を使ってみた!
実際のレビュー記事は、こちら!
「縛りなしWiFi」のHW601を使ってみた!
実際のレビュー記事は、こちら!
クラウドSIM対応のU2sを使ってみた!
実際のレビュー記事は、こちら!
まとめ
月間のデータ容量が30GBや50GBでも足りない!というヘビーユーザーが増えています。
主に、動画や映画の視聴、ゲーム等が主な使い方だと思われますが、スマホの携帯回線では料金が高すぎるという不満がありました。
「そのようなヘビーな使い方は主に自宅で」という方には、光回線を導入するという選択肢があります。
しかし、そもそも設置できない、工事が大変、直ぐに光回線を引けない等の理由から、光回線の導入を諦める方も多いようです。
そんな方々におすすめしたいのが、ここで取り上げたモバイルWiFiです。
モバイルWiFiは、
- 設置・導入が簡単。設定がほとんど不要ですぐに繋がる
- 月額3,000円強程度の料金から使える
- 自宅だけでなく外出先でも使える
- 携帯キャリア系の製品、新興系の製品など選択肢が沢山ある
- 海外で使えるものもある
というメリットがあり、今、注目を浴びています。
「契約の縛り」や「速度制限」を設けている製品やサービスもありますが、選択肢は多数あります。
このページを、モバイルWiFiの製品やサービス選びに活かして頂ければ幸いです。