世の中、格安スマホ(格安SIM)がだいぶ浸透してきましたね。
ガラケーをずっと使い続けてきた方の中には、「自分もそろそろ格安SIMへ乗り換えようかな…」と考えている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ガラケーから格安スマホへ乗り換えるメリットをはじめ、乗り換えのポイント等についてご紹介します。
ガラケーのメリットは何?
通話料金が安い
携帯キャリアのガラケーの最大のメリットは、何と言ってもこの「通話料金が安い」ということ。
まず、現在のガラケーの通話料金がどれくらいかを見てみましょう。
ドコモの場合の2019年10月1日以降に開始された「ケータイプラン」の料金を見てみましょう。この場合の利用可能データは、100MBとなります。
月額料金:1,200円(税込1,320円。但し、定期契約ありの場合)
かけ放題オプション:月額1,700円(税込1,870円)
月額合計:2,900円(税込3,190円。SMS使用量は含まれていません)
(実際の料金は、契約内容によって異なってきますので、詳細は、携帯電話会社から毎月送られてくる明細書等で確認して下さい。)
国内通話かけ放題重視の方にとって、このガラケーの利用料は、キャリアスマホと比べても格段に安いですよね。
都内の街中を歩いていると、歩きながらこのガラケーで電話をしているビジネスマンをよく見かけます。特に営業系の方は、顧客との連絡が仕事ですから、必然的に通話回数が増えしかも1回の通話時間も長くなってしまいます。
社会人の場合、仕事での携帯電話料は殆どの場合会社負担でしょうから、経費をできるだけ抑えるという意味でも、通話利用料が一番安いガラケーを利用することが多いようです。
「通話重視で利用するなら、携帯電話はガラケーに限る」という方の最大の理由は、ここにあると言っても良いでしょう。
顎(アゴ)にはさんで使える(通話中も両手が使える)
これは、ガラケーのあの折りたたみ式の形態に関するメリットです。
長年ガラケーに馴染んできた方の中には、この折りたたみ式に愛着を感じておられる方も多いのでは・・・
しかも長時間話していると、最近のスマホも軽くなってきたとは言え、持っている手が疲れてきます。
ところが、ガラケーのあの折りたたみ式の場合、アゴに挟んでそのまま通話が出来るので楽ですし、何より、両手がふさがりそうな時にアゴに挟んでそのまま通話ができるというのはとても有り難いですよね。
これも、なかなかガラケーが手放せない理由の一つかもしれません。
他にも、こんな特長が
他にも、ガラケーの特長として、
- 軽い
- バッテリーの持ちが非常に良い
があげられます。なかなかガラケーから離れられない理由は、こんなところにもあるようです。
格安SIM乗り換えのメリット
とは言っても、格安スマホも本格的な普及期を迎え、色々と進歩して使いやすくなってきています。
例えば通話には、いろんな「かけ放題」が登場してきています。ガラケーをしっかりサポートしている格安SIMの会社(MVNO)もあります。
詳しくみてみましょう。
通話料も安くなる!
格安スマホのサービスが始まった当初、「格安SIM(MVNO)は、通話重視の人には向かない」と言われていました。
でも、最近では、格安SIMの会社(MVNO)からもキャリア携帯サービスと同様の「国内通話かけ放題」プランが始まり、このデメリットも徐々に薄れつつあります。
例えば、Y!モバイルでは、ガラケーを使って大手キャリアと同じ「国内通話かけ放題」をサポート。月額2,000円を切る価格(税抜)で利用できるんですから、ちょっと目が離せません。
UQモバイルは、スマホでの使用が前提になりますが、同様の「国内通話かけ放題」がスタートしています。
「通話重視の人には格安SIMは向かない」というデメリットは、徐々に過去の話になりつつあります。
重くて使いづらい?
ガラケーユーザーがなかなかスマホに踏み切れない理由として挙げられるのが、あの「2つ折り方式のガラケーの使いやすさ」です。
それに比べて、スマホは通話では使いづらい!顎に挟んで通話ができないので、両手が使えなくなってしまいます。しかも重いので、長時間の通話には向いていないでしょう。
バッテリーの持ちも良くないので、充電に気を使う必要があります。
このような理由で、なかなか格安スマホは乗り気がしないという方も多いと思います。
しかし、ワイモバイルのように、ガラケーを販売しているところがあります。
詳細は、

をご覧ください。
そのガラケーを使えば、今までと同じように通話ができます。上記のように月額料金も大手キャリアより安いケースもあるので、格安SIMへの乗り換えを真剣に検討されても良いのではないでしょうか?
ネットアクセス等では圧倒的にスマホが便利
検索、SNS、アプリ等、通話以外のデータアクセスで利用する場合は、ガラケーよりスマホが断然使いやすいのは言うまでもありません。
従って、「通話はガラケーで、ネットアクセスは格安スマホで!」という2台持ちする方もおられますが、顕著にガラケーが使いにくいと思ったシーンが、お店を検索して電話する時。
レストランや居酒屋等近場で良いお店を検索して予約を入れるとき、スマホであればそのまま電話番号をタップすれば、簡単に発信できます。
でも、2台持ちの場合だとそうはいきません。スマホで表示された電話番号をもう一台のガラケーに入力して発信!結構面倒です。
キー入力の手間を最小限に抑え、画像イメージで簡単に利用できるスマホという利便性は、ガラケーを圧倒しています。
60歳以上のシニア層におすすめがこれ!
- スマホは使い方が難しそう
- 携帯は通話が中心。あとはLINEやニュース、お友達とのメール交換、そして地図がみれる程度でいい
そんな60歳以上のシニア層におすすめな格安スマホもあります。
詳細は、

をご覧ください。
今お使いのガラケーに、
- ガラケーは、画面が小さい
- ガラケーはLINEが使えない
- 声が聞きづらくなってきた
こんな不満はありませんか?スマホはスマホでも、上記の「かんたんスマホ」なら、操作が簡単で分かりやすいことに加え、
■ ガラケーは、画面が小さい ⇨ 画面が大きくなるので、お孫さんの顔がすごくキレイにご覧になれます。
■ ガラケーはLINEが使えない ⇨ LINEが使えるとグループメッセージが使えるので、お友達への連絡が1回で済みます。
■ 声が聞きづらくなってきた ⇨ クリアな音声、しかも相手の会話をゆっくり再生。
といったことも可能です。しかも、60歳以上なら「かけ放題」という特典付き!
そして気になるのが、次の「3G回線サービスの終了」です。
3G回線のサービスが終了する!?
以上のように、格安SIM(MVNO)は、通話中心の方にも使いやすくなってきています。加えて、格安SIMへの乗り換えを真剣に検討しなければならないニュースが、大手携帯キャリアから発表されました。
それが、「3G回線サービスの終了」のニュースです。
この3G回線サービスが終了してしまうと、従来の3G回線を使用したガラケーによる通話ができなくなります。メールやインターネットアクセスもできなくなってしまいます。
大手携帯キャリアの中で、サービス終了が一番早いのは、KDDI(au)。あと2年ほどしかありません。
特に、auユーザーの方で、次もガラケーを買おうとお考えの方は、ワイモバイル等への乗り換えを検討されたほうが良いでしょう。
ドコモやソフトバンクの場合は、まだ時間があります。でも、携帯の契約更新月を迎え、無料で解約できるタイミングを迎えそうなら、格安SIMへの乗り換えも検討された方が良いかもしれません。
格安スマホ乗り換えのデメリット
キャリアメールが使えなくなる
ただ、キャリアスマホから格安SIMへ乗り換える場合のデメリットが、キャリアメールが使えなくなること。つまり、
○○○@docomo.ne.jp
□□□@ezweb.ne.jp
△△△@softbank.ne.jp
といったメールが使えなくなります。
長年、このキャリアメールを使い続けてきた方にとって、このメルアドが使えなくなるのは致命的かもしれません。
格安スマホに乗り換えることによって、登録していた知り合いには、メールアドレスの変更をお知らせする必要がありますし、変更通知を忘れてしまった人とは、乗り換え以降連絡が取れなくなる可能性も出てきます。
格安スマホへ移行する場合、この結構面倒な作業が発生します。
ガラケーから格安SIMへ乗り換えるには?
ガラケーから大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のスマホプラン(キャリアスマホ)に乗り換えても良いのですが、格安SIMであれば、多くの場合、月額料金がキャリアスマホよりも安くなります。
ここでは、以下の3つのケースについてご紹介しています。
- ガラケー端末を持ち込み、格安SIMのみ購入
- ガラケー端末と格安SIMをセットで購入
- 端末もSIMも格安スマホにする
1. ガラケー端末を持ち込み、格安SIMのみ購入
「格安スマホや格安SIMの月額料金が安くなってきていることはわかった。でも、せっかくガラケーという端末を持っているし、使い方にも馴染んでいるので、ガラケーを持ち込んで格安SIMをこのガラケーに挿して使えないか?」
というユーザーもおられるでしょう。
不可能ではありませんが、いろいろと制限が出てきます。
まず、一般的な格安SIMをそのまま従来のガラケーで利用することはできず、「携帯電話SIM」というものも使用することになります。
しかも、ガラケーで使用されているSIMの形状と格安SIMの形状が合わないことが多く、挿入できない場合が多いようですので、事前に確認が必要となります。
仮に格安SIMが挿入できたとしても、利用できる機能は、音声通話とSMSのみ。データ通信(インターネット接続、iモード、キャリアメール)は利用できません。
このように、ガラケー端末に格安SIMを搭載して利用するには、かなり無理があります。
IIJmioのケータイプラン
- 機種限定
- キャリア同様の24時間かけ放題は出来ない
- データ容量なし(メールやインターネットアクセス不可)
という制限が付きますが、IIJmioには、ケータイをサポートする「ケータイプラン」があります。SIMのみの販売です。
月額:920円(税込1,012円)から
詳細は、こちらをご覧ください。
2. ガラケー端末と格安SIMをセットで購入
Y!モバイル(ソフトバンク回線系)であれば、ガラケー端末と格安SIMをセットで購入できます。
2020年5月上旬現在の取り扱い端末(ガラケー)は、
■ AQUOS ケータイ3
■ DIGNO ケータイ3
■ Simply
の3機種で、いずれもVoLTE対応。
しかも、通話のみであれば、
ケータイベーシックプランSSの料金:934円/月(税込1,027.4円)
- 24時間国内通話かけ放題プランの料金:1,000円/月(税込1,100円)
と、毎月約2,100円の料金(税込、端末代金は含んでいません)でガラケー通話が可能。
詳細は、こちらの画面から「ケータイ」の項目をご覧ください。
イオンモバイルでも、ケータイ端末と格安SIM(ドコモ回線のみ)を同時に購入できます。
- ガラケー:AQUOS SH-N01
- 端末24回分割代金含めた料金:1,100円~
(AQUOS SH-N01)
と、大変お得な料金になっていますが、「24時間国内通話かけ放題」はありません。
詳細は、こちら。
端末もSIMも格安スマホにする
ガラケーを諦め、端末含めて格安スマホへ乗り換える場合です。
まず、
①ドコモ系、au系、ソフトバンク系のどの回線を利用するのか?
を決める必要があります。この利用する回線によって、MVNOとスマホ端末が変わってくるからです。
その後、
②端末もSIMもスマホセットで同時購入する
③端末と格安SIMは別々に購入する
によって、選択すべきMVNOが変わってきます。
参考記事:


①どの回線を利用するのか?
どのキャリアの回線に対応しているかは、格安SIMの会社(MVNO)によって異なります。
■ 特定のキャリアをサポートしているMVNOは、
OCNモバイルONE(ドコモのみ)
UQモバイル(auのみ)
Y!モバイル(ソフトバンクのみ)
■ ドコモとauの両回線に対応しているMVNOは、
■ ドコモ、au、ソフトバンクのトリプルキャリアに対応しているMVNOは、
LINEモバイル
■ 楽天回線とパートナー回線(au)に対応しているキャリア
②端末は、MVNOのスマホセットで同時購入する
今では、多くのMVNOが端末も同時購入できる「スマホセット」を用意しています。
メリットは、各MVNOがしっかりと動作検証を行っていますので安心。しかも、乗り換えの手続きが随分と楽になります。
デメリットは、機種が限定されるため、端末にもこだわりのある方にはちょっと不満があるかもしれません。
格安スマホ端末の品揃えの豊富さで選ぶなら、おすすめは、楽天モバイルとイオンモバイルです。
格安スマホ端末にそれ程こだわりはなく、データアクセス中心で選びたいという方には、「格安スマホ・格安SIMの種類と選び方」から、使い方に応じたMVNOを選ばれてみては如何でしょうか?
③端末と格安SIMは別々に購入する
使える端末は、ドコモ系/au系/ソフトバン系によって違ってきますので、必ず確認しておきましょう。
各MVNOの公式サイトでは、「動作検証済の端末」が掲載されていますので、こちらも事前にチェックしておきましょう。
端末の購入は、各スマホメーカーのサイト、iPhoneの場合は、Apple Store で購入できます。
格安SIM(MVNO)については、格安スマホの使い方次第でMVNOの選び方も違ってきます。
「格安スマホ・格安SIMの種類と選び方」から、使い方に応じたMVNOを選ばれてみては如何でしょうか?
ガラケーと格安スマホの2台持ち
「通話は従来通りガラケーを利用、ネットアクセス等は格安スマホで!」という、それぞれのメリットをうまく利用した使い方です。
ここでの格安スマホ選びのポイントは、「格安スマホで通話は利用しない、あくまでもデータ通信のみ」ですので、必然的に格安SIMは、データアクセスに特化した「データSIM、あるいはSMS付きSIM」を選ぶことになります。
端末の選び方は、上記の
②端末は、MVNOのスマホセットで同時購入する
③端末と格安SIMは別々に購入する
に準ずることになりますが、各MVNOから購入するSIMは、「データ専用SIMかSMS付きSIM」を選ぶことになります。
■データアクセスといっても、料金は極力抑えたい
■動画を見る機会が多いので、データアクセスもたっぷり利用したい
など、格安SIMの使い方次第でMVNOの選び方も違ってきますので、「格安スマホ・格安SIMの種類と選び方」から、使い方に応じたMVNOを選ばれてみては如何でしょうか?
まとめ
格安SIMのサービスが始まった当初は、「格安スマホは、通話中心の人には向かない」と言われていました。
でも、普及と共にサービスの改善が行われ、通話中心の方も格安SIMへ乗り換える環境が整ってきたと言えるでしょう。
加えて、ガラケーを使う上でのベースだった「3G回線サービス終了」の発表も有り、真剣に格安SIMへ乗り換える時期にさしかかろうとしてきています。
でも、あのケータイの使い勝手の良さは格安SIMでも実現して欲しい。格安SIMには、そんなご要望にもお答えできるサービスもあります。
ケータイから格安SIMへの乗り換える際の障壁も低くなってきました。そろそろ真剣に考えてみては如何でしょうか?