格安スマホの意味するところは、
□格安なスマホ本体(端末)を選ぶ。
□格安なデータ通信を行うための格安SIMの会社(MVNO)やSIMを選ぶ。
という2点があります。
ここでは、後者の格安SIMの会社(MVNO)やSIMの選び方について、詳細にご紹介したいと思います。
具体的な選び方は、
- NTTドコモ/au/ソフトバンク/楽天。どこの回線を使いたいか?
- 音声通話の有り・無し
- 月間の通信データ容量で選ぶ
- 価格もチェック
- SIMのサイズの確認も忘れずに!
の順に検討されていくのが一般的でしょう。
1.NTTドコモ/au/ソフトバンク回線別で選ぶ
格安スマホのデータ通信・通話サービスを提供している格安SIM(MVNO)は、NTTドコモやau、ソフトバンクという携帯キャリアから回線を借り受けてそのサービスを提供しています。
携帯キャリアにおいては、通話・通信のサービスエリアやサービス内容・品質等、違いはほとんどありません。従って、どこのキャリア系が良いかは、ご自身の好みやご自身の事情に依るところが大きいと思われます。
ご希望のキャリアが決まったら、次は、格安SIM(MVNO)の選定です。
以下では、キャリア別の格安SIMの会社(MVNO)の特徴を簡単にまとめてみました。
ドコモ回線
OCNモバイルONE |
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BIGLOBEモバイル |
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IIJmio |
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mineo |
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イオンモバイル |
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au回線
UQモバイル |
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楽天モバイル |
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BIGLOBEモバイル |
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IIJmio |
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mineo |
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イオンモバイル |
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ソフトバンク回線
楽天回線
2020年4月8日、楽天モバイルから「UN-LIMIT」というサービスが始まりました。
楽天回線とパートナー回線(=au)の2つがありますが、楽天回線の場合、データ容量無制限。「Rakuten Link」という通話アプリを使えば、国内通話が無料でかけ放題!なのに、月額2,980円(税抜)。
また、2021年4月からは、新しい料金プランの「UN-LIMIT VI」が始まります。データ容量が1GBまでなら無料。3GBまでなら月額980円(税込1,078円)、20GBまでなら1,980円(税込2,178円)と更にお得に!
サービスエリアの拡大も進んでおり、これから大いに期待できる携帯キャリアです。
詳細は、こちらをご覧ください。
2.音声通話の有り・無し
格安SIMには、音声通話機能の有無などによって、3つのタイプがあります。
- 音声通話対応SIM
- データ通信専用SIM(SMSあり)
- データ通信専用SIM(SMSなし)
順番に説明します。
2-1.音声通話対応SIM
こんな方におすすめ
- 音声通話機能は必須!
- 現在利用中の携帯の電話番号を変えたくない(IP電話や格安電話はイヤ)。
- 090/080/070で始まる電話番号を使いたい(IP電話や格安電話はイヤ)。
という方におすすめのSIMです。
音声通話対応SIMができること | ||
---|---|---|
音声通話 | データ通信 | SMS |
○ | ○ | ○ |
今まで使っていた携帯電話の番号をMNPでそのまま使いたい・引き継ぎたいという方には、必須の格安SIMになります。
「090/080/070」の電話番号を利用したいという方にも必須。もちろん、動画やホームページの閲覧等のインターネット(データ通信)も同時に使うことができます。
最近では、格安SIM(MVNO)各社から様々な「かけ放題サービス」が提供されてきています。詳細は、

をご覧ください。
おすすめの格安SIMの会社は?
音声通話対応SIMは、殆ど全ての格安SIMで提供されています。その中でもおすすめは、
- ドコモ系:各社特徴があるので、特徴に合わせて選択されるのが良いでしょう。
- au系:UQモバイル(auのサブブランド)
- ソフトバンク系:ワイモバイル(SoftBankのサブブランド)
です。
ワイモバイルは、ソフトバンク自身が回線を運用していますので、通信速度や通信の安定性に定評があります。
さらに追加料金1,700円/月(税込1,870円)で、「通話時間に縛られない完全な国内通話かけ放題」が可能となっています。
UQモバイルは、auのサブブランドになり、KDDIが直接運営する格安SIMのブランドになりました。当然、au系の格安SIM(MVNO)の中では、通信速度や安定性において一番評価が高くなっています。
また、ワイモバイルと同様、「通話時間に縛られない完全な国内通話かけ放題」も提供しています。
2-2.データ通信専用SIM
SMS付きのものとSMSなしがあります。
こんな方におすすめ
- 通話は「LINE」で十分。090/080/070等の電話番号は無くてもOK!
- 格安SIMをインターネットのデータアクセス専用として使いたい。
- 2台目のスマホ・タブレット用として、とにかく安く使いたい。
データ通信専用SIMが出来ること | ||
---|---|---|
音声通話 | データ通信 | SMS |
☓ | ○ | △ (オプション) |
音声通話は、既にお持ちのガラケーで行い、別のスマホやタブレットのデータ通信専用として考えているという方におすすめの格安SIMです。
電話番号を持つことはできませんが、月額料金は、前述の音声通話対応SIMに比べて非常に安くなります。
とにかく、安く利用したいという方におすすめの格安SIMです。
おすすめの格安SIM(MVNO)
■ au系:BIGLOBEモバイル、IIJmio、mineo、イオンモバイル
■ ソフトバンク系:LINEモバイル、mineo
SMS(ショートメッセージサービス)
携帯電話で電話番号を宛先にして、文字メッセージを送受信できるサービス。「LINE」などのサービスを申し込むときの、本人確認としても使用されています。
「LINE」は、既に多くの方が使用していますが、格安スマホで「LINE」を使用するのであれば、このSMSは必須(但し、Facebookのアカウントを利用すれば、SMS機能なしでも認証を行うことはできます)。
「LINE」以外にも、「ツイッターの認証」や「位置情報の確認」などにも、このSMSが利用できます。
3. 月間の通信データ容量で選ぶ
各MVNOの料金プランには、特徴があります。大きく、2つのグループに分けられるようです。
- UQモバイル、ワイモバイル のように、プランは3段階とシンプル(データ容量も3段階)。但し、データ容量25GBを超えるプランはないので、ライト・ミドルユーザー向き。
- BIGLOBEモバイル、mineo、イオンモバイルのように、ライトユーザーに加え、20GB~30GBといったヘビーユーザー向けのプランも提供。
例えば、Youtubeの動画視聴中心で格安SIMを使いたい方は、20GB~30GBといった容量が必要になるでしょう。
逆に、通話中心で格安SIMを使うという方は、1GBや3GBのデータ容量があれば充分でしょう。
現在のキャリアの明細書をみて、現在自分が月間どれくらいのデータ容量を消費しているかがひとつの判断基準になると思います。
4. 価格やポイントで選ぶ
au系のUQモバイル、ソフトバンク系のワイモバイル以外は、通話・通信のサービス品質にほとんど違いは無いようですので、価格の違いにも注目したいですね。
ポイントの使い勝手が非常に良いと思えるのが、楽天モバイル。楽天会員やダイヤモンド会員の割引があったり(但し、ドコモ系のみ)、楽天ポイントが貯められるというメリットを活かして、楽天モバイルを選ぶ方も多いようです。
5.SIMのサイズ
使用する格安スマホ(本体)によって、格安SIMの物理的なサイズが異なります。
特に、端末を持ち込んで使いたいという方は、必ずチェックしておきましょう。
SIMのサイズには3種類があります。
標準SIM (25 mm x 15 mm)
3種類の中では、最も大きいSIMとなります。2011年頃までに発売されていたスマホやガラケーには、この標準SIMが多く使用されていました。
microSIM (15 mm x 12 mm
2014年頃までに発売された多くのAndroid機種で採用されていたSIMです。現役の端末でこのサイズのSIMがまだ使われていますが、対応機種は減りつつあります。
nanoSIM (12.3 mm x 8.8 mm
iphoneやiPadでいち早く採用されていた、最もサイズの小さいSIMです。最新のモデルになるほど、このnanoSIMが採用されています。
繰り返しになりますが、使用する端末によって対応するSIMのサイズが異なります。端末メーカーのサイトなどで、必ず確認しましょう。