キャリアから格安SIM(MVNO)へ乗り換える際のMNPのやり方

キャリアから格安SIM(MVNO)へ乗り換える際のMNPのやり方

ドコモやau、ソフトバンクといった携帯キャリアから格安SIMへ乗り換える際、今まで使っていた電話番号をそのまま持ち込みたい時は、MNP(Mobile Number Portability:携帯番号ポータビリティ) という手続きをする必要があります。

この記事では、キャリアから格安SIMへ乗り換える際のMNP手続きのやり方を解説します。
格安SIMへの乗り換えを検討している方は、是非、ご覧ください。

 

MNPとは?

MNPとは、他のキャリアや格安SIM(MVNO)に乗り換える際に、電話番号をそのまま持ち込むことを言います。

MNPの手続きをして格安SIMに乗り換えると、電話番号は変わらないので、自分の電話番号を知っている人に電話番号の変更を連絡する必要がありません。

ただし、キャリアから格安SIMに乗り換える場合、メールアドレスは当然変わることになりますので、メールアドレスの変更については、知人などに連絡することになります。

 

 

MNPの手続きの手順

電話番号はそのまま持ち込んで、キャリアから格安SIMに乗り換えるMNPの手順について説明します。

  • MNP転出手続き
  • MNP転入手続き

があります。

MNP転出手続き

まず、現在の携帯キャリアから「MNP予約番号」を発行してもらう必要があります。

auとソフトバンクは電話かショップで、ドコモは、これに加えてウェブ上のマイページ(My docomo)からもMNP予約番号を発行してもらうことが可能です。

各キャリアのMNP転出手続き手順の詳細は、以下をご覧ください。

ドコモの場合:
携帯電話・PHS番号ポータビリティ(MNP)を利用した解約お手続き方法

auの場合:
au MNPお手続き

ソフトバンクの場合:
ソフトバンク 解約・MNPについて (下の方に説明があります)

 

MNP転入手続き

MNP予約番号を発行してもらったら、それを格安SIMの契約手続きの際に、格安SIMの会社(MVNO)に伝える必要があります。

ウェブ上で格安SIMに乗り換えるなら、契約手続きの途中でMNP予約番号を入力する記入欄があります。ここに忘れずに入力しましょう。

家電量販店などの店頭で格安SIMに乗り換える場合は、MNPで契約したいと伝えれば、番号を聞かれますので、その際に店員の人に伝えるなどすればOKです。

店頭での契約なら、その日のうちに新しいSIMカードがもらえることがほとんどですが、ウェブ上で申し込む場合は、今使っているSIMが数日後に通信不能になり、そのあとで新しいSIMカードが送られてきます(不通期間が生じてしまいます)。

新しいSIMカードをこれから使うスマホなどに入れて設定すれば、乗り換えは完了です。これからは格安スマホで、安くスマホを使えますね。

 

 

不通期間がないMNPの方法

キャリアから格安SIMに乗り換える場合は、通常、手続きが終わってから新しいSIMカードが届くまでの数日間、上記のように通信できない「不通期間」が生じてしまい、とても不便です。

でも最近では、殆どの格安SIMの会社(MVNO)でこの「不通期間」のない即日MNPが可能(とは言っても、切り換えに数10分はかかってしまいますが)となっています。

2つの方法があります。

① MVNOの実店舗や提携先の家電量販店等で申し込み手続きを行う。

②  ネット経由でMNP切り換えを行う

MVNOの実店舗や提携先の家電量販店等で申し込み手続きを行う

最近では、楽天モバイルUQモバイルワイモバイルのように、実店舗を構えるMVNOも増えてきました。

あるいは、実店舗を持たなくても、家電量販店や携帯量販店等と提携し、対面形式で格安SIMの申し込みが可能なMVNOも出てきています。

対面で申し込みが可能なMVNOと店舗

実際の店舗については、各MVNOの公式サイトにある「店舗検索」等でご確認ください。
下表のMVNO名をクリックすると、それぞれの店舗検索ページへ移動できます。

OCN
モバイルONE
全国のヨドバシカメラ、GEO、
ビックカメラ、コジマ、
ソフマップに即日受渡カウンター
が設置されており、お申し込み
手続き完了後、その場でSIM
カードの受け取りが可能。
mineo全国各地のmineoショップ
IIJmioビックカメラ、コジマ、
ソフマップ、イオンSIMコーナー、
ヨドバシカメラなど
BIGLOBE
モバイル
全国に、即日開通対応店舗が
あります。
LINEモバイル全国に、即日開通対応店舗が
あります。
イオンモバイル全国のイオン店舗
au
UQモバイル全国のUQモバイルショップ
BIGLOBEモバイル全国に、即日開通対応店舗が
あります。
楽天モバイル全国に500店舗以上の実店舗あり。
mineo全国各地のmineoショップ
IIJmioビックカメラ、コジマ、
ソフマップ、イオンSIMコーナー、
ヨドバシカメラなど
LINEモバイル全国に、即日開通対応店舗が
あります。
イオンモバイル全国のイオン店舗

ソフ

バン

ワイモバイル全国のワイモバイルショップ
LINEモバイル全国に、即日開通対応店舗が
あります。
mineo全国各地のmineoショップ
楽天
モバ
イル

 

楽天モバイル
全国に500店舗以上の実店舗あり。

ショップへ出向かれる際は、必要書類等を忘れずに持っていきましょう。

申込時に必要なものは、次のとおりです。

  • MNP予約番号
  • 連絡の取れるメールアドレス
  • 本人の確認書類(運転免許書、パスポート、マイナンバーカード等のいずれか)
  • クレジットカードもしくはキャッシュカード

 

ネット経由でMNP切り換えを行う

ご自身でMNPの切り換えを行う方法で、このサイトでご紹介している格安SIMの会社(MVNO)は全て、この方法にも対応しています。

例えば、楽天モバイルの場合、次のような流れになります。

  1. 現在の携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)からMNP予約番号を取得します。
  2.  楽天モバイルを申し込みます。
  3.  SIMがご自宅に届きます。
  4.  楽天モバイル開通受付センターへ電話します。
  5.  MNPが完了。初期設定を行い利用可能となります。

 

MNPの注意点

MNPをするにあたって、気をつけたいことがいくつかあります。
ここからはMNPの注意点について解説します。

MNP予約番号は、発行から15日で期限が切れてしまいます。また、MNP予約番号を取得してMVNOに申し込むまでに、期限(例えば2日以内など)が設けられています。

そのため、乗り換えの手続きは、MNP予約番号を発行したらその日のうちに行ってしまうことをオススメします。

 

そしてもう一つ、MNPをする場合は、解約金に注意しましょう。

2019年の10月に施行された「改正電気通信事業法」により、解約金が1,100円以下に大幅に値下げされました。

但し、この大幅値下げが適用されるのは、2019年10月にスタートした「新プラン」からの乗り換えの場合です。従って、それ以前の旧プランのまま解約してしまうと、契約更新月以外は11,000円近くの解約金が発生してしまいますのでご注意ください。

また、スマホを分割購入している場合は、解約の際にその残債も支払わなければいけません。

タイミングによっては、非常に高額な解約となってしまう可能性があるので、要注意です。

 

 

MNPの手数料は?

ドコモのMNP転出手数料は、3,300円(2019年10月以降のプランの場合)です。ただしSIMカード単体でドコモを新規契約してから90日経っていない場合は、5,500円のMNP転出手数料がかかるので注意しましょう。

auのMNP転出手数料は、3,300円です。auの場合はいつでも3,300円ですね。

ソフトバンクのMNP転出手数料は、auと同様に3,300円です。ただしこちらは、SIMカード単体での契約やシンプルスタイル、みまもりケータイ、スマート一括契約の場合契約の翌々請求月までに解約すると5,500円になるので要注意です。

 

 

 

まとめ

キャリアから格安SIMに移行する場合は、MNP予約番号を発行してから契約手続きをしましょう。これで電話番号はそのままで、キャリアから格安SIMに乗り換えることができますよ。

MNPは、契約更新月以外に行うと解約に約1万円((旧プランから乗り換える場合。さらにドコモの場合は、新プランに移行しても更新月を迎える前に解約すると約1万円の支払いが発生します)、あるいはそれ以上かかってしまうので気をつけなければいけません。

特にiPhoneなど高額なスマホの残債が数万円単位で残っている場合は、少しMNPするのを待った方が良いですね。