au回線を使用した格安SIMの中で一番のおすすめは、UQモバイルです。
UQモバイルの事業は、UQコミュニケーションズ(株)からKDDIに移管され、auのサブブランドという位置づけになりました。また、povo2.0というブランドのサービスも2021年9月よりスタートしているので、
- au(使い放題MAX 5G/4G):大容量
- povo2.0:0 ~ 20GBまでの小・中容量
- UQモバイル:0 ~ 25GB程度までの小・中容量
という位置づけで、スマホ・携帯事業を展開しています。
このサイトの管理人である私も、auからUQモバイルに乗り換えました。
ここでは、auからUQモバイルに乗り換える際のメリット・デメリット、注意事項、乗り換えの手順等について詳しく解説しています。
auからUQモバイルへ乗り換えを検討されている方は、是非、ご覧ください。
auとUQモバイルの違い
料金の差は?
まず気になるのが、サービス料金の違いですね。
auとUQモバイルの料金の違いについて比較してみました。
注)出来るだけ両者の条件を同じにし現実に近い数値にするために、〇〇割(家族割やスマホ応援割など)は考慮していません。
auの料金は?
新しいauの料金プラン「使い放題MAX 4G」の料金は、次のようになっています。
家族の人数 | 1人 | 2人 | 3人 |
---|---|---|---|
データ量 | 無制限 | ||
割引を適用 しない場合 ① | 6,580円 (税込7,238円) | ||
3GB以下の 場合※1 | 5,080円 (税込5,588円) | ||
家族割 プラス ② | - | ▲500円 (税込550円) | ▲1,000円 (税込1,100円) |
auスマート バリュー ※2 ③ | ▲1,000円 (税込1,100円) | ||
月額料金 (①+②+ ③) | 5,580円 (税込6,138円) | 5,050円 (税込5,555円) | 4,580円 (税込5,038円) |
※1 1ヶ月のデータ使用量が3GB以下の場合、自動的に1,500円の割引が適用されます。
※2 auひかり等、ご自宅でインターネットサービスに加入されている場合の割引です。
■ 通話オプション
1回5分以内の国内通話し放題 | 800円/月 (税込880円/月) |
全ての国内通話し放題 | 1,800円/月 (税込1,980円/月) |
UQモバイルの料金は?
一方の、UQモバイルのスマホプランは、とてもシンプルで分かりやすくなっています。
月間の使用データ量ごとに、3つのプラン(「S」「M」「L」)が用意されています。
(2021年9月2日から5Gのサービスも開始され、「くりこしプラン+5G」として再スタート)。
くりこし プラン S | くりこし プラン M | くりこし プラン L | |
---|---|---|---|
基本 データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
余ったデータ容量は、翌月に繰り越しできます! | |||
月額料金 | 1,480円 (税込1,628円) | 2,480円 (税込2,728円) | 3,480円 (税込3,828円) |
容量超過時 及び 節約モード 通信速度 | 最大 300kbps | 最大 1Mbps | 最大 1Mbps |
節約モードなら、どれだけ使ってもデータ消費量ゼロ! | |||
通話 | 別途、22円/30秒の通話料金が発生しますが、
| ||
2年縛りや 契約解除料 | なし |
ただ上表のように、UQモバイルの「S」「M」「L」プランには、データ容量に上限があります。
「Sプランで契約したが、3GBでは足りない。月間容量4GBは欲しい!」というようなご要望もあることでしょう。そこで、各プランごとにデータ量を増量することができます。
データチャージ料金は、
- 100MB:200円(税込220円)
- 500MB:500円(税込550円)
例えば、各プランでデータ増量した場合の料金は以下のようになります。
スマホ プラン | S | M | L |
---|---|---|---|
データ量 | 3GB | 15GB | 25GB |
月額料金 | 1,000円 (税込1,100円) | 3,000円 (税込3,300円) | 3,000円 (税込3,300円) |
データ増量 | 3GB -> 4GB | 15GB -> 18GB | 25GB -> 28GB |
両者を比較してみた
auの料金と、UQモバイルの料金の差をもう少し分かりやすくするために、両者の料金を図式化してみました。
このグラフから分かるように、月間のデータ容量が25GB以下であれば、UQモバイルの方が格段に安いと言えます。
ご参考までに、povo(20GBまでで、税込2,728円)を加えると下図のようになります。
以上のように、auは、25GBを超えるような大容量を使いこなすヘビーユーザーの方におすすめ。特に、動画や映画を頻繁に視聴する方は、auですね。
実際、auの料金プランには、NETFLIXとTELSAがパックになったプランやTELSAとParaviがパックになったプランがあります。
25GBもあれば十分という方は、UQモバイルがおすすめです!
契約期間の縛りと解約金は?
2021年2月1日より、auとUQモバイル間の番号移行にかかる手数料(「契約解除料」「番号移行手数料」「新規事務手数料 (「UQ mobile」では、「SIMパッケージ料金)」)が無料となりました。
auでも2019年10月から新プランがスタートし、【2年契約N】の契約解約料が1,100円となりました。
但し、契約解約料1,100円の対象となるのは、上記の新プランのみです。それ以前の旧プラン【2年契約】(Nが付かない)のまま契約更新月以外に解約しようとすると、10,450円(税込)がかかってしまいます。
そのため、旧プランの方は、新プランに乗り換えられることをおすすめします。適用は翌月になってしまいますが、適用後であれば最悪1,100円(税込)の解約料で済みます。
旧プラン -> 新プランの変更は、
① auショップ
② 電話(157)
③ My au
のいずれかで可能です。
auからUQモバイルへ乗り換えるメリットとは?
月額料金が安くなる!
auからUQモバイルに乗り換える最大のメリットは、上記でも説明したように、多くの方の月額料金が安くなることです。
テザリングが無料で使える
auでは有料だったテザリングが、UQモバイルでは無料で使えます。
■ ご注意 ■
2021年3月よりスタートするauの新料金プランでは、殆どのプランでテザリングが無料になっています。
テザリングとは、スマホにアクセスポイントの役割を持たせる機能で、PCやタブレット、ゲーム機などがインターネットに接続できるようになります。
テザリングの種類(スマホと機器の接続)は、Wi-Fi/BluetoothR/USBの3種類があります。
このテザリングの機能があると、外出先でPCやタブレット等がネットに接続できるようになるので、とても便利です。
auからUQモバイルに乗り換えるデメリットとは?
通信量を大量に消費する人には向かない
既にご説明しているように、月間の通信データ容量が25GBを超えるようなヘビーユーザーやビジネスユーザーには、UQモバイルに乗り換えるメリットが無いようです。
従来のauのままお使いになることをおすすめします。
auのキャリアメールが使えなくなる
auで使っていたキャリアメールのアドレス、
xxx@ezweb.ne.jp
が使えなくなります。
UQモバイルに乗り換えると、xxx@uqmobile.jpのメールアドレスが提供されますが(但し、月額200円)、メールアドレスが変更になるので、必要な方にはメールアドレス変更の連絡をする必要があります。
他にも、ezweb.ne.jpが使えなくなることで不都合が生じてしまう方は、乗り換えは止めたほうが良いでしょう。
通信のスピードと安定性に関して
従来のUQモバイルは、auから回線を借り受けるMVNOという立場でしたが、2020年にauのサブブランドとなったので、auの回線を自ら運営し増強や拡張も自ら行うMNO(Mobile Network Operator)になっています。
従って、もはや、通信速度や通信の安定性に関しては改善されています。
他の格安SIMの会社(MVNO)のサービスに比べて、通信のスピードや安定性においてauに引けを取ることはなく、安定したサービスの提供が可能になりました。
新しいiPhoneを使いたいという方は?
UQモバイルを含めて、格安SIMの会社(MVNO)で新しいiPhoneを購入することは殆どできません。
具体的には、UQモバイルで購入できるiPhoneは、
iPhone SE2 64GB/128GB
iPhone XR 64GB/128GB(但し、au Certified の中古品)
iPhone 8 64GB(但し、au Certified の中古品)
です。
以下のiPhoneは、UQモバイルでは購入できません。
iPhone12 Pro Max
iPhone12 Pro
iPhone12
iPhone12 mini
iPhoneSE2 256GB
iPhone 11
ただし、上記のiPhoneは、当然ですがApple Store及びAppleの実店舗でSIMフリーiPhoneとして購入することができます。
UQモバイルでは、既に新しいiPhoneについても動作確認は取れていますので、問題なく使用できます。
つまり、端末はApple Storeで購入し回線はUQモバイルを利用するというパターンですね。
auからUQモバイルへ乗り換える際の注意事項
乗り換え時に発生する費用とは?
2021年2月1日より、auとUQモバイル間の番号移行にかかる手数料(「契約解除料」「番号移行手数料」「新規事務手数料 (「UQ mobile」では、「SIMパッケージ料金)」)が無料となりました。
今までは、auからUQモバイルに乗り換える際には、以下の費用が発生していました。
- 契約解約料:1,100円(新プランから契約更新月以外に解約する場合。契約更新月に解約する場合は0円)
- MNP転出料:3,300円(電話番号を継続して使用する場合の転出料)
- SIMロック解除料:3,300円(端末に依存します。また、auの店頭や電話でロック解除をする場合、この費用が発生します)
- 登録手数料:3,300円(UQモバイルに支払う手数料)
全て必要な場合は、11,000円(税込)が必要となっていました。
2021年2月1日より、上記の料金が全て無料となっています。
また、auからUQモバイルへ乗り換える場合、au IDをUQモバイル回線に紐づけて引き継ぐことができます。
UQ新規お申込み時に、「auIDを引き継ぐ」を選んで下さい。
SIMロックの解除が必要なケースとは!
auのVoLTE対応製品(端末)をUQ mobileで利用される場合には、SIMロック解除が必要です。詳細は、後述します。
SIMのサイズ・種類を確認しておく
端末の購入を伴わない(auで使用していた端末をそのまま持ち込む)契約の場合、選んだSIMがUQモバイルから送られてきて、そのSIMをお持ちの端末に装着します。
ところが、「いざ挿入しようと思ったらSIMの形状が合わなかったり、SIMの形状は合ってるのにうまく動かない!」というトラブルも結構あるようです。UQモバイルで一番難しいのがSIMの選択なんです。
実は、SIMのサイズには幾つかの種類があります。また、VoLTE対応の端末の場合は、マルチSIMを選ぶ必要があります。
「うーーん、何のこと???そもそもVoLTEって何?」ですよね。
ネットで検索すると、色々と解説してくれているんですが、結局、一番知りたい「自分の端末にはどのSIMを選べばいいの?」に対する回答は、なかなか得られないのではないでしょうか?
手っ取り早いのは、UQモバイルが提供している「動作確認端末」で適合するSIMを知ることです。
そこで、お手元にある端末の機種やモデル番号は最低限確認頂くとして、以下の手順で該当する機種のSIMの形状や種類を確認してください。
1. 下図の「動作確認端末一覧」の画面から、「携帯会社を選択」をクリックしてください。
2. 「auブランド端末」をクリックしてください。
3. 該当する機種を選びクリックします。
例えば、iPhone 8 を選択しクリックすると、下図のような画面が開きます。
上の方に「SIM種別」という項目があり、その右側に回答があります。
このiPhone8の場合のSIMは、マルチSIM(nano)になります。
auで使用していた端末がUQモバイルで動作するか確認
UQモバイルは、auの携帯回線を使用してサービスを提供する格安SIMの会社です。
従って、「基本的には、auで動作していた端末はUQモバイルでも動作するはず」と思いたいのですが、残念ながら全ての端末がUQモバイルで動作するというものではありません。
- そのまま使える
- 手続きが必要
- そもそも使えない
と分かれますので、UQモバイルの「動作確認端末」のページで動作可能かどうか、手続きが必要(例えば、SIMロックの解除が必要など)かなどを必ず確認してください。
例えば、auで使用していたiPhone 8 をUQモバイルに持ち込んで使いたいという場合の動作確認状況もチェックできます。SIMロック解除不要ということも確認できます。
端末によっては、使用上の制限等も確認できるので、とても有り難いです。
UQモバイルでは、新しいiPhoneの販売は無し!
繰り返しになりますが、UQモバイルを含めて、格安SIMの会社(MVNO)で新しいiPhoneを購入することは殆どできません。
auでは、最新のiPhoneの購入が可能でしたが、2021年3月現在で、UQモバイルで購入可能なiPhoneは、
- iPhoneSE2 64GB/128GB
- iPhone XR 64GB/128GB(但し、au Certified の認定中古品)
- iPhone 8 64GB(但し、au Certified の認定中古品)
のみとなっています。
auからUQモバイルへの乗り換え手順
① 使用する端末はUQモバイルでも使えるか?
auで使っていたスマホをUQモバイルに持ち込んで使いたいという場合、事前にUQモバイルでも問題なく使えるかどうかを確認しておく必要があります。
UQモバイルの「動作確認端末」のページで動作可能かどうかの確認ができますので、必ずチェックしてください。
動作しない場合は、新規に端末を購入するか、UQモバイルへの乗り換えを諦めるしかありません。
② UQモバイルの契約プランを決める
UQモバイルのスマホプランは、とてもシンプルで分かりやすくなっています。
月間の使用データ量ごとに、3つのプラン(「S」「M」「L」)が用意されています。
くりこし プラン S | くりこし プラン M | くりこし プラン L | |
---|---|---|---|
基本 データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
余ったデータ容量は、翌月に繰り越しできます! | |||
月額料金 | 1,480円 (税込1,628円) | 2,480円 (税込2,728円) | 3,480円 (税込3,828円) |
容量超過時 及び 節約モード 通信速度 | 最大 300kbps | 最大 1Mbps | 最大 1Mbps |
節約モードなら、どれだけ使ってもデータ消費量ゼロ! | |||
通話 | 別途、22円/30秒の通話料金が発生しますが、
| ||
2年縛りや 契約解除料 | なし |
auの明細書をチェックして、月間どれくらいの通信データ容量を消費していたかを確認しましょう。それをもとに、プランの選択をすると良いですね。
通話に関しては、3種類のオプションが選べます。いずれかを選択しない場合は、22円/30秒の通話料が発生します。
③ 必要に応じてSIMロックを解除する
auのVoLTE対応製品(端末)をUQ mobileで利用される場合には、SIMロック解除が必要です。
SIMロック解除が必要か不要かを知るには、UQモバイルの公式サイトで確認できます。
auのiPhoneの場合
auのiPhone機種 | SIMロックの解除 |
---|---|
iPhone 12 Pro Max | 不要 |
iPhone 12 Pro | 不要 |
iPhone 12 | 不要 |
iPhone 12 mini | 不要 |
iPhone SE2 | 不要 |
iPhone 11 Pro Max | 不要 |
iPhone 11 Pro | 不要 |
iPhone 11 | 不要 |
iPhone XR | 不要 |
iPhone XS Max | 不要 |
iPhone XS | 不要 |
iPhone X | 不要 |
iPhone 8 Plus | 不要 |
iPhone 8 | 不要 |
iPhone 7 Plus | 必要 |
iPhone 7 | 必要 |
iPhone 6s Plus | 必要 |
iPhone 6s | 必要 |
auのAndroid端末
機種が非常に多いので、UQモバイルの公式サイトの「動作確認端末一覧」でご確認ください。
1. 下図の「動作確認端末一覧」の画面から、「携帯会社」、「スマホのメーカー」、「端末の種別」を指定します。下図は、携帯会社 = au、スマホメーカー = SHARP、端末種別 = スマホを指定した場合です。
2. 調べたい機種を選択します。下図は、SHARPのAUOS sense 3 basicの例です。
3. OSのバージョン情報のところをクリックすると、動作確認情報が表示されます。
下の方に「SIMロックの解除」という項目があり、その右側に「要/不要」の回答があります。
④ MNP転出手続きを行う
auで使っていた電話番号をUQモバイルでも継続して使用する場合、MNP(Mobile Number Portability)の手続き(auで、「MNP予約番号」を取得)が必要です。
具体的な手続き方法については、auの「MNPお手続き」に詳しい説明がありますのでご参照ください。
⑥ UQモバイルと契約する
auでMNP予約番号を取得したら、2日以内にUQモバイルと契約する必要があります。
UQモバイルのの公式サイトを訪問し、必要な手続きを行います。
尚、携帯番号の申込みには、法律によって公的な書類(運転免許証等)の提出が義務付けられています。
MNPによる乗り換えの場合には、上記のMNP予約番号も必要になります。
⑦ SIMカードの開通手続きを行う
格安SIMカードが自宅に届いたら、まず、お手持ちの格安スマホ端末にSIMカードが挿入できるかどうか、SIMサイズを確認します。また、挿入時には、表裏を確認して無理に押し込まないようにしましょう。
次に、パソコンから、UQモバイルの公式サイトを開いて、電話番号切り替え申し込みを行います。長くても2時間ほどで開通作業は終了するでしょう。
開通作業が終了すると、登録しておいたメールアドレス宛にメールの通知がきます。この時点で、以前の携帯電話は正式に解約され、格安スマホの利用が可能となるはずです。
ただし、ネットを利用する場合は、自分自身でスマホAPNの設定を行う必要があります。
SIMカードに同封されているAPN設定の書類を見て、ご自身でAPNプロファイルを作成します。
iPhoneの設定手順は、こちら。
Android端末の設定手順は、こちら。
乗り換え時に購入可能な格安スマホ(機種)とは?
UQモバイルで購入可能なスマホ (2021年3月下旬現在) |
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